建築の「部分」のデザイン

この記事がアップされている頃には、既に日付が変わっていると思いますが、今日は初夏に竣工した石巻の住宅 RE:HOUSE-S にお伺いしました。玄関に手すりがやはり欲しいというご相談を頂いており、キッチンを製作していただいた山形県上山の土澤木工さんに製作を依頼しており、取り付けが今日だったということになります。


タイトルにあるように、建築の「部分」のデザインについて。


建築を計画するには、まず初めに敷地の諸条件を整理し、建築基準法を中心とした関係法令を確認し、予算と計画のバランスを見ながら進めていくということが通例になりますが、建築の細かいところまで行き届きにくいというのが現状としてありがちで、建築の「部分」については、決まった型があるか、工事を進めながら考えていくことが多いと思います。建築を外から作るか、中から作るか。様々な制約がある中で、建築を中から作っていくのはなかなか難しいものがあり、とっかかりとして、やはり外枠をおさえて計画をする必要があり、その建築的な秩序のようなものを作ってしまうことが自由な発想やアイデアを阻害してしまっているかも知れません。なかなか「部分」に対して集中して取り組むことができない中で、今回の手すりのデザインの計画は、建築の秩序に関わらない楽しさがある計画でした。


仕上がっているものに対して追加で施工するということで、下地の位置に制約される計画ではありましたが、運よく既存の柱が入っており助かりました。格天井や欅の化粧梁の雰囲気と合わせて、手すりも木製、樹種は欅で製作していただきました。とても雰囲気が合い、良かったなと思います。


建築を外側から考えることの合理性も重要と思いますが、部分が集合して全体が作られているという感じも大切なことだなと思います。