石巻戸建てリノベーションは2階の屋根の葺き替えが完了する予定で、来年の本格的な内部改修に向けて動いています。お施主さんのアイデアで、庭にある石橋を玄関の上り台にすることを検討しています。
長さが4mを超える石で、重さは約1tほどあるようです。当然ノコギリでは切れませんので、石屋さんと現地で打ち合わせをしました。石は特段問題なく据え付けられる(それも驚きですが)ようなのですが、石の水平、垂直、厚みは全て異なります。その石に対して、玄関框や壁、扉をどのように納めるのかという大工工事側の調整が大変重要なポイントになります。通常このような形状の場合には、石に直接部材をくっつけず、目透かしという方法であえて隙間を開けて、直線ラインを作るようなディテールが望ましいのですが、あまり大きな目透かしになってもおかしいので、逃げを確保しながら、綺麗に納められるディテールとする必要があります。
設計、大工、石屋さん、いろんな人のいろんな知識、技術、現場の精度、様々な要素のバランスの末に綺麗な細部を作り出すことができますので、それを目指して年末年始は図面描きをしたいと思います。
一足早いですが、コラムは今回で今年は最後の投稿となります。ご覧いただきありがとうございます。来年また更新していきますので、よろしくお願いいたします。良いお年を、メリークリスマス!
